会長よりご挨拶

会長の顔写真

このたび、2024 年9 ⽉14 ⽇(⼟)-15 ⽇(⽇)の2 ⽇間、鎌倉芸術館におきまして「⽇本家族看護学会第31 回学術集会」を開催させていただくこととなりました。本学会は2024 年に設⽴30 周年を迎えます。その記念すべき⼤会を、古都鎌倉の地で開催することとなり、大変光栄に存じます。会員の皆様に心より御礼申し上げます。

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このたび、2024 年9 ⽉14 ⽇(⼟)-15 ⽇(⽇)の2 ⽇間、鎌倉芸術館におきまして「⽇本家族看護学会第31 回学術集会」を開催させていただくこととなりました。本学会は2024 年に設⽴30 周年を迎えます。その記念すべき⼤会を、古都鎌倉の地で開催することとなり、大変光栄に存じます。会員の皆様に心より御礼申し上げます。

第31回学術集会のテーマは「いま、語り合おう!臨床家の実践知、研究者の探究知、そして家族の体験知 〜ダイナミックな融合をめざして〜」といたしました。このテーマは、昨今の多様化した家族を認め、家族と専門職が共に互いを知り、協働して新たな医療・看護をめざすという意味を込めております。
家族は療養体験から医療者にはもち得ない知識があります。また研究者は学問体系として家族看護学の知識があり、看護師は臨床現場から実践に関する知識をもちます。これらが融和しトライアングルと化し、新たな家族看護の⾳を奏でるというメッセージを含めました。そのため本学術集会のプログラムは、それぞれの立場から語り合い、知を共有する場を設ける準備をしております。

本学術集会初日は、日本文化に沿う家族看護実践を探求するため、⽶国の地域医療を牽引するファミリーナーススペシャリストと⽇本の専⾨看護師らとの議論の場を設け、家族看護の実践知を共有するシンポジウムを用意しました。また、両日ともに様々なお立場から、改めて家族の原点について議論を深めるような教育講演を企画中です。さらに2日目は、家族という当事者の方々が主役になれる場を準備しました。疾病、年齢、病状を問わず、あらゆる当事者家族で構成された家族会が互いに体験を語り合い、交流できる機会として日頃の活動や、ピアサポートを通じ得た体験知をご発表いただく予定です。このようにあらゆる立場の者が知恵を提案し合うことで、本学術集会が⽇本の家族看護学・看護実践をさらに磨きあげ、新たなステージに向かう情報交換の場となることを期待しております。
また市民の皆様にも市民公開講座を通じて、医療者と家族の協働、それに加え未来の医療、看護について互いに理解を深めていただく良い機会になることを願っています。

鎌倉は⾃然豊かな⽇本⽂化が融合したリゾート地で、平安時代から続く寺社仏閣を有する歴史のある街です。また三⽅を⼭に囲まれた海⽔浴場は、マリンスポーツを愛好する⼈たちにも⼈気があります。新型コロナウイルス感染症が終息を迎え、鎌倉の9月は初秋の賑わいをみせているでしょう。この機会に、鎌倉散策も楽しんでみませんか?

今、神奈川県内の看護系大学の先生方ならびに鎌倉市、さまざまな団体、企業様にご協力をいただきながら、2024年の学術集会開催に向けて準備を始めたところです。参加者の皆さまにとって、より意義のあるダイナミックな学術集会にしたいと考えておりますので、何卒ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人日本家族看護学会 第31回学術集会

会 長 井上 玲子

(東海大学大学院医学研究科看護学専攻家族看護学領域 教授)